健康を守るためにメタボリックシンドロームを解消しよう!

生活習慣病は段階的に悪化する

生活習慣病は、段階的に悪化していきます。あなたは生活習慣病ですといわれても、それならば今日から改善するようにしましょうねで済んでしまう場合もあります。しかし現代疾患で最も脅威とされるがんも生活習慣病の一種であるとするならば、今日から改善しましょうねではとてもすまない状況です。

体調が悪くて病院に行って検査をしてみたところ、不運にもがんであることがわかってしまったというケースは意外と多いです。そこからはもう闘病というニュアンスで日々を送らなければならないわけですが、しかし多くのがんは、突然出現するわけではなく、いくつかのプロセスを経て、その最終段階として出現する可能性が高いです。

このように、生活習慣病はいくつかの段階を踏まえて徐々に悪化していく特徴があります。メタボリックシンドロームは、その最初期段階であると考えても差し支えないでしょう。

つまり、メタボリックシンドロームを改善するための努力を怠らなければ、メタボだったという過去の小さな汚点をもってこの事態は収束します。それ以上健康を害することもないでしょう。しかし、これを看過し、放置を続けた結果、がん疾患に代表される終末的な局面を強いられる可能性は十分考えられるのです。

中間的な段階の生活習慣病は?

メタボリックシンドロームは、肥満、高血圧、脂質異常、高血糖など複数の病的ファクターが絡み合った症候群です。つまり、肥満が高血圧、脂質異常、高血糖などの病的ファクターの原因となり、それぞれの病的ファクターが具体的な疾患の発症につながることになるのです。

その最たるリスクが、心筋梗塞や狭心症といった冠動脈性心疾患です。一説では、メタボリックシンドロームの人は、ウエスト、血圧、脂質、血糖のいずれにも問題がない人にくらべると、冠動脈性心疾患のリスクが36倍にも跳ね上がるともいわれます。

リスクの倍数表示は少々イメージしづらいところがありますが、具体的に言えば、冠動脈性心疾患の患者を無作為に37人集めてみると、そのうち36人がメタボだったというケースに近いことを示します。これが36倍のリスクがおおむね意味するところです。そう考えてみると、かなりの脅威であることがおわかりいただけるでしょう。

ほかにも、肝疾患のリスクが上昇します。肝疾患は、メタボ→脂肪肝→肝炎→肝硬変という段階を踏まえながら、最終的には肝がんを発症するリスクがあります。こちらも大きな脅威です。